ブラックペッパー(黒子抄)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

カテゴリ: 550回〜

バレエの発表会が近付きました。

今年は、子供が自発的に練習をしています。

それも、何となく流れを追って遊んでいた
昨年とはうって変って
一つ一つの動きを、窓ガラス!?に映して
確認をしながら練習をしています。
それも、納得のいくまで
一つ一つの動きを、繰り返しています。

すると、めきめき上達してきました。
びっくり!!

子供と言うのは本当に興味深いです。

伸びる時がくると
本当に、一瞬にして
階段を上っていってしまいます。

親に必要なのは
子供へのアドバイスでも無く
ただ、ひたすら待つ「忍耐」です。

その瞬間が訪れるのが
いつなのか、なかなか分かりにくいものです。
それも、自然に訪れた「特別な瞬間」です。

だから「待つ」のです。

そして、親は、待った分だけ
感動が大きくなります。

私も、この瞬間を待っていたので
その喜びは
とても言葉であらわせるものではありません。

子供の性質を見ながら
小学校の高学年か、中学生になってからかな?
と、思い始めていたので
本当にうれしいサプライズでした。

バレエ教室で、年長さんになると
とても上手に踊るようになりますが
そういえば、我が子も
そんな年齢なのかもしれません。

幼稚園で、年齢に合わせた保育と
しばしば言われますが
本当に、その通りですね。

さて、最近の我が子の夢です。
「大きくなったらパリコレのモデルになるの!」
応援します。

キャットウォークで
熾烈な争いを繰り広げられるように
内面を強く育てます!?

ちなみに、少し前は
ノーベル賞で金メダルが欲しいと
オリンピックを見ながら言っていました。

他には、勉強が出来るようになりたいそうです。

「私は、知らないことを知るのが好きなんだよ。
 バイオリンも、見たことが無かったから
 欲しかったんだよ。
 弾くとどんな風になるのか
 知りたかったんだよ。」

そして
「顕微鏡が欲しかったけど8歳の誕生日にするね。
 8歳で、歯が抜けたら
 どうなっているのか見て見たいから。」

でも、3歳の頃は
「パパになりたい。」
なんて言っていました。

とはいえ、女の子が、パパになる方法も
無きにしもあらず。
夢は叶います!?

子供の夢は、無限大ですが
沢山の誘惑が待っています。

大人の夢は、子供ほど無限大とは
言えませんが、自分の力量も把握していることと
誘惑が少ないため、達成しやすいかもしれません。

私も、子供と一緒に
成長したいなぁ・・・
自分の夢を、今一度見直します。
子育てに埋もれても
夢がある分
人生が充実します。

「不幸にする親」を読んでいます。

親からのコントロールを受けて
人生を奪われてしまった子供達が
どのようにして
人生を取り戻せるのかで
締めくくられます。

親からのコントロールは
心の奥深い部分に根ざしてしまう為
出来るだけ専門家に
相談することをお薦めします。

コントロールから解放されるためには
「コントロール」としっかりと
向き合うことが必要になるため
しばしば酷い気分や
精神的に不安定な状態にもなります。

ただし、コントロールは
どこにも存在ます。

会社の人間関係にも存在します。
友人同士でも存在します。

そのような、コントロールに対しても
有効だと思うので
少し紹介させていただきます。
「不幸にする親」には
もっと、細かく
分かりやすく載っているので
興味を持った方は
是非ご一読下さいませ。

1.情熱を注げることを見つける
   
   困難に直面している時
   目先の個人的な心配事より
   大きな目的を発見し
   それを行動の動機にすれば
   大きな収穫になります。

   昔からやりたいと思っていることを
   25個あげて、優先順位を
   つけてみて下さい。

   5年後、10年後、25年後
   どんな自分になりたのでしょう?
   その時に、鍵になるであろう
   出来事や、行動は何でしょう?

2.世の中に自分の居場所をつくる

   自分をもっと自由に
   表現することも必要です。

   厚かましくなる練習をする。

   自分を表現することを習う。
   自信を高めるのに役に立つでしょう。

3.自分の感情を大切にする

   強い感情を引き起こした出来事を
   思い出し、一つ一つの感情ごとに
   1分ずつ、あるがままに感じる練習をする。

   新しい体験をすると
   新しい感情を感じることができます。

4.自分を失わずに他人とのつながりを深める

   反対意見を述べてもかまわない
   ただし、状況と言い方に注意が必要

   相互依存を認める
   コントロールをする親がいても
   他の人、物によって支えられている事実を
   思いだし、感謝の気持ちを大切に

   スキンシップを覚える
   まずは物からでもOKです。

   人に与えることと
   人から与えられることのバランスが
   コントロールしていたい気持ちを抑制します。

5.自分に限界をもたらしている考えは
  何かを知る

   グレーゾーンを常に支配するものは、英雄だ

6.自分をもっと好きになる

   家族の神話を打ち壊す
    コントロールする親は
    本当は、子供のことを何も知りません
   洗脳を無効にする
    思いだして下さい。
    あなたが断れないのは
    どんな方法かに気付いて下さい。
   だからどうした?
    時には居直るくらいでちょうどよい

   コントロールされると
   自分を見る目が歪められ
   自分を好きになれません。
   嫌いな人が多いのは
   自分の嫌いな部分と重なるからです。
   反面教師を自分の一部だと思い
   好きになりましょう。   

   自分の性格を全部調べる

   どんな自分になりたいでしょう

   人と交流する

7.今現在を生きる

   静かに見て、聞き耳を立て
   今この瞬間に心を集中させましょう

   自然を感じ、有難みを感じましょう

8.心身をいたわる

   運動、栄養、睡眠に気を配りましょう 
  
   最近の研究では、長期にわたる
   ストレスやトラウマをもたらす出来事は
   脳の化学的なバランスをくずし
   そのために、気分の障害が起きることが
   分かっています。
   専門医とよく相談の上
   薬を使うこともあります。

9.他人や周囲の状況をコントロールしたがる
  欲求を減らす

   コントロールは信頼の反対です。
   「恐れ」「不信」から生まれます。
   信頼する力を少しずつ育てましょう。    
   感謝の気持ちを持つこと
   自分の強さや成功に気づくことが大切です。


人間が、いかに多くの恐れと不信を
抱いているのかが分かりますね。

相手に不満を感じている状態は
相手に、自分の考えを押し付けている
コントロールしている状態です。

もしも、1人1人が
この本を読んで
日常的なコントロールから
解放された時に、どのような世の中に
なっているのでしょう?

理想論だと分かっていますが
もっともっと生き生きとした社会に
なるのだろうなぁと夢を見てしまいます。

まずは、自分から!

この本を読む、ずっと前ですが
カウンセリングを受けた時に
既に、事細かに分析をして
状況を見抜いていたので
驚かれました。
それは、私自身が真面目だからだと思います。
真面目だから
義両親のコントロールで
ドツボにハマってしまったという経緯も
ありますが
真面目だからこそ
正面から、問題と向き合ったのだと思います。
もうね、ドツボにハマると
逆に、物事がよく見えてきます。

あと、自分は、恐れを知らない人間です。
恐れずにぶつかることが出来るのは
本当に大切なことですね。

どうも「信頼」に関係しているようです。

「信頼」するからこそ
ドツボにハマりますが
恐れなければ、はっきりと答えが見えてきます。

どちらかと言えば
芸術関係を伸ばしてもらった人間ですが
今更ながら、良かったとホッとしています。

芸術関係を伸ばすには・・・・
別に、御稽古事に通わなくても
大丈夫です。
親子で、一緒に御絵描きをしたり
歌を歌ったり・・・
とにかく、遊びが一番ですね。

あと、毎日団欒があり楽しく遊びました。

人に関わって、遊ぶことで
沢山の「信頼」する心が育つと思います。

「不幸にする親」を読んでいます。

育児の経験を踏まえて書くので
少しでも気になった方は
「不幸にする親」を読んだり
カウンセリングを受けてみることを
お薦めします。

また、この本は親からのコントロールについて
書かれていますが
過剰なコントロールは
親以外から受けることもあります。

例えば、学校が、そうかもしれません。
会社が、そうかもしれません。
まさかと思いますが
幼稚園が、そうかもしれません。

私なんて、大人になってからです。
結婚したら、義両親が
コントローラーだったのですから。

だからこそ、多くの人に
「コントロール」について
知っていただきたいと思いました。

あと、私の場合は
自分自身の親では無く
義両親だったことが、救いでした。
「酷過ぎるじゃないか??」
と、思ってしまえば終わりです。
もとは他人なので
客観的に、考えることが出来るのです。

これが、もし自分自身の両親だったら
どうでしょう。

そう、そのことこそが
「不幸にする親」の所以なのです。

何故なら

・親と子供は、もともと平等な立場にない

・子供と言うのは、無意識のうちに
 親を理想化したり、真似たりする傾向がある

・どんな子どもも、親の愛情、注目、承認を
 必要としており
 それを手に入れる為に、必死になる

つまり、どんな親でも
子どもにとっては、絶対的な存在と
なってしまうのです。

ただ、親の心が健康な状態ならば
この事実を、良い方向に用いて
子どもを情緒的に強くて
健康な人間に育てようと努めます。

しかし、一部の親は
このことを、無意識のうちに
子どもをコントロールするために
利用してしまうのです。

さて、実は、友達の何人かに
「不幸にする親」を読んでいると話しました。
反応は、イマイチでした。
「完全な親なんていない」というのが理由でした。
さらには、世の中に多く出回る
育児書や育児論などにも
流行があり
すぐにコロコロ変わってしまうから
親や育児について書きたてる本なんて
当てには出来ない・・・なんていう
意見もありました。

私の場合、目の前には「不幸にする親」の
犠牲者がいて、今でも爪痕に
苦しんでいる姿があります。

さらに育児中なので
「不幸にする親Jr.」と子供が
それぞれ1人の人間として
上手に共存していけるように
バランスを保つ立場にいます。

その経験があるので
「不幸にする親」が
どれだけ的を得ているのかが
良く分かります。
(実際に、家族はアルコールとの
 付き合い方に成長が見られました。)

もっと有名になって欲しいと
願ってしまいます。
この本には、シリーズがあって
「毒になる親」は
図書館で予約待ち状態です。

この本は、非常に分かりやすうえに
コントロールによって
人生を奪われてしまった子供達が
人生を取り戻すプロセスまで
書かれています。

あと、私の直感ですが
もしかしたら、現代の日本には
「コントロール」が
蔓延っているのかもしれません。
そして、その大きな原因となっているのは
受身型の教育システムかもしれません。
生徒を完全にコントロールしていますよね。

即ち、それが子供に対しての
コントロールとなり
虐待に繋がったり
「心」が育ちにくい社会を
形成しているのかもしれません。

子供達の1人1人が
自ら進んで勉強を楽しんだり
互いを思い合って、協力したり
そんな学校生活を
教え導いてくれる先生って素敵ですね。

但し、先生達は
上の組織への報告のための仕事に追われています。

教え導く余裕なんて無いのかもしれませんね。

いったい、どうしたらいいんでしょう?

「不幸にする親」を読んで

不幸にする親とは
つまり、子供の人生を奪ってしまう親です。

育児中の身として
自分自身は子供をコントロールしているのか
ふと気になりました。

コントロールしているって、そもそも
どんな状態なんでしょう?

私自身が義両親から
受けたコントロールは
会っていると
四六時中、女性や女親を卑下する
言葉や考えを浴びせられました。
ごくごく普通の会話をしていても
どうも・・・
舅「女は何にも分からんアホが良い。
  こいつ(姑)は、才女やからなぁ。」
う~ん。
誉めてるんだか、けなしているんだか
微妙な言葉でしょう。
これが、盛り上がって来ると
いよいよストレートに罵倒され始めます。
そして、説教も交えて
政治家の街頭演説みたいなものです。
そして、話が逸れる時は
何故か、日本株の価格変動についての
感想でした。

会社で、色々な人間がいることを
学びましたので
まぁ、それでも自分は
何とかやっていくだろうと
たかを括っていたら
義両親ときたら
それは、まぁ
ものの見事に
私の想像を遥かに超えた世界の方々でした。
こういう人がいるということを
全く考えたことも無かったので
最初のうちは
まともに聞いてしまい
ドツボにハマっていました。

この場合のコントロールは
過激だったので
本当に分かりやすいものです。

これくらい分かり易ければ
逆に、コントロールから逃れる方法も明確です。

何しろ、親戚でも御近所でも
言わずと知れた名物なので
私自身にも、理解が集まります。

さてさて、では世の中には
他にどんな態度がコントロールをしたがる親に
見られるのでしょうか。
書いていきたいと思います。


まず接し方です。

・子供に与える愛情に条件が付いている

  愛情は、子供が親を喜ばせることをした時だけ
  褒美として与え、親が気に入らなければ
  罰として、愛情を与えない
  
  子供は、親に恩があり、借りがある
  
  子供は、親を満足させることによって
  親の愛情を「獲得」しなければならない

・子供の人間性を尊重しない

  子供は親の「所有物」として扱われる
 
  親は自分の精神的なニーズを
  満足させるために、子供を使う

・親子の間にコミュニケーションが無い

  子供の発言は押さえ付けられる
  「いちいち理由を聞くんじゃない」
  「口答えするんじゃない」などが常套句

  子供の質問や意義はたいてい拒否される

  家に問題があっても無視されたり
  問題があること自体が否定される

・子供は、感情を持つことが許されない

  強い感情は感じてはいけない

  感情は危険である

・子供は嘲笑される

  子供は常に判決を下されているように
  感じている

  子供は、だいたいにおいて
  褒められるより批判されてばかりいる

・教条主義的で厳格、または一貫性がなくて
 しょっちゅう変わる

  しばしば厳しく罰を与え、柔軟性が無い
  
  親は子供のボスだと思っている

  子供のプライバシーを殆ど認めない

・子供の内面の世界を否定する

  子供は自分に対して優しくすることは
  学ばない

  子供が自分の考えで、何かに興味を持ったり
  学んだりすることより
  親の考えで「正しい」ことが重要

  家庭内の雰囲気が堅苦しくて大仰
  または混乱している

・社会との結びつきが無い

  人との真の心の結びつきは殆ど無い

  「外部の人間は危険で信用出来ない」という
  イメージを植え付ける

  人との関係は、相手によく思われたい
  というのが、動機になっている

また、これだけでは分かりにくく
私自身も、本を読んでいて
曖昧な表現が多いと感じたので
「心が健康な親」という部分も合わせて
書いておきます。
気になる部分があったら
照らし合わせて下さい。

・子供の心を育む愛情を示す

  子供に与える愛情は、ほぼ一定で
  安定している

  子供は親の愛情、注目、温かい肌の触れ合いを
  得ることが出来る

  子供は親から望まれて、生まれてきたのであり
  愛されていると親から聞かされている

・子供の人間性を尊重する

  子供はそれぞれ個性のある個人として
  扱われ、価値を認められる

  子供は、自分の意思で年相応に
  自分の行動を選択出来る

・親子の間に自由でオープンな
 コミュニケーションがある

  子供は建前を述べるより
  自分の考えを自由に表現した方が
  価値を認められる

  子供は質問したり異議を唱えることが
  許される

  家に何か問題がある時には
  そのことが認識され、話題にされる

・子供は感情を持つ自由がある

  悲しみ、恐れ、怒り、喜び、などの感情を
  感じるのはノーマルなことだ。

  感情は自然なこととして
  受け入れられる

・子供は励まされる

  子供は潜在能力を認められ
  勇気づけられる

  子供は成功すればほめられ
  失敗すれば慰められる

・子育てのやり方は、いつも不変で
 一貫している

  してよいことと、悪いことについて
  適切で一貫した態度を示す

  親の役割は、子供を導くことだと
  考えている

  子供が自分の身体や行動について
  年相応に判断することが認められる

・子供が内面の世界を探求することは推奨される

  子供は自分に対して優しくすることを学ぶ

  親は、自分の価値観を子供に教えるが
  子供が、どのような価値観を発展させるかは
  本人の意思を尊重する

  家庭内には、学び、ユーモア
  成長、遊びなど、様々な面がある

・社会との結びつきがある

  人との結びつきは大切にされる

  親は他人や社会に対する責任について
  幅広い見方を子供に伝える

「心が健康な親」という項目を読んでいくと
ホッとする部分が沢山あります。

逆に、コントロールをしたがる親の部分に
物の見事に・・・義両親が当てはまります。
あらら・・・・

このことで、カウンセリングを
受けたことがありますが
私の場合は、免疫が無かったため
困難に直撃してしまったようです。

一方、こういう親に育てられた子は
良くも、悪くも免疫はあります。

但し「人生を奪われる子ども」と
題名が続くように
人生の狭窄が起きてしまい
反抗的であったり、無気力であったり
無関心であったり・・・・

ある意味、無欲ですが
私からすると
たった一度の人生なのだから
もっと楽しんでも良いのではなかろうか?
なんて感じてしまいます。

そして、人生を取り戻したいと思った時には
親と距離をとって生活を送ってみるのが
一番です。

義両親と距離をとってから
4年目を迎えますが
家庭内に大きな変化がありました。
家族が趣味に打ち込んでま~す。
それもスポーツです!!
少しホッとしました。

「不幸にする親
  人生を奪われる子ども」
   著 ダン・ニューハース
   訳 玉置 悟

という本を借りてきました。

英語で
「If You Had Controlling Parents」
と言います。

なかなか衝撃的な本です。

テレビでニュースになるような
虐待や、DVが
心に深い傷を残すことは有名ですが
そういう過激なものとは
少し違った観点で
とても興味深い内容の本です。

親を批判する為に書かれた本では無く
親から強いコントロールを
受けた人の為の対処法です。

私の場合は、義両親からのコントロールですね。
自分で対処出来るようになったので
大丈夫ですが
もしかしたら、世の中で
多くの人が、人知れず
悩んでいるかもしれないと思って
この本を元にコラムを書きたいと思いました。

コントロールって
意外に気づかないでいることが多いんですよ。
コントロールしている側も
コントロールされている側も。

そんなことを言ったら
世界中の人が
「コントロール」=育児で
育ったことになってしまうというのも
決して過言ではありません。

つまりは、完璧な人間はいないということです。
そして、コントロールに気づくことが大切です。

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